その他お役立ち・著名人の眠る場所 伝通院（でんずういん）

東京都文京区小石川3-14-6

街情報 徳川家の菩提寺 伝通院 寺めぐり 寺院伝通院 文京区小石川3伝通院が伝通院と呼ばれるようになったわけ

伝通院（でんずういん）は、正式には無量山 傳通院 寿経寺（むりょうざん・でんづういん・じゅきょうじ）、または小石川 伝通院ともいい、東京都文京区小石川３丁目の高台にある仏教浄土宗の寺。徳川将軍家の菩提寺である。
江戸三十三箇所観音札所の第十二番札所になる。
「でんずういん」とも書かれ、増上寺・上野の寛永寺と並んで江戸三霊山と称された。
境内には徳川氏ゆかりの女性や子供(男児)が多く埋葬されており、将軍家の帰依が厚かったとされる。
伝通院は、彰義隊結成のきっかけの場ともなったという。
明治23年（1890年）に境内に移した浄土宗の学校を元に淑徳女学校（現在の淑徳学園 高等学校・中学校）を創立。
また、明治時代になって墓地が一般に開放されるようになると、庶民の墓も建てられるようになった。
葬られている一人、文豪永井荷風は、
「パリにノートルダムがあるように、小石川にも伝通院がある」と賞賛した。
夏目漱石も若い頃にこの近くに下宿していたため、小説『こゝろ』で伝通院に言及している。
敷地の隣に浪越徳治郎が創立した日本唯一の指圧の専門学校日本指圧専門学校がある縁で、寺の境内には浪越が寄贈した指塚がある。
毎年春の桜や、7月に朝顔市が開かれることでも知られている。
場所は
三田線春日駅・東京メトロ南北線・丸ノ内線後楽園駅を下車して徒歩約10分。
拝観時間は10:00～17:00。
拝観料は無料。
小石川後楽園が近くにある。
ちなみにこの伝通院本殿は江戸時代の2度の大火で消失。
先の、世界大戦でも焼け野原になったため、昭和24年、昭和63年に再建されたものである。

眠っている方々（他にも沢山の人が眠ってます）
於大の方（1528-1602。）
傳通院殿蓉誉光岳智香(智光)大禅定尼。
（家康の母。墓として本堂横に五輪の大塔がある。大きさは伝通院内で一番大きいので、すぐにわかるだろう）
千姫（1597-1666。）
天樹院殿栄譽源法松山禅定尼。
（二代将軍徳川秀忠の長女、豊臣秀頼・本多忠刻の妻）
鷹司孝子（1602-1674。）
本理院殿照譽円光徹心大姉。（三代将軍徳川家光正室）
徳川亀松（1643-1647。）
月渓院殿。（三代将軍徳川家光次男）
お夏の方（於奈津）（1581-1660。）
清雲院殿。（家康側室。）
清河八郎（1830-1863。）
幕末の勤皇志士、浪士組（後の新撰組等）の創設者。
襲撃を受け絶命した。首だけ伝通院に埋葬された。
傳通院（伝通院）ホームページ

江戸時代には高台の風光明媚な地であったため、
富士山・江戸湾・江戸川なども眺望できたという。